AGA(男性型脱毛症)にはいくつかの進行パターンがあり、「M字ハゲ」「O字ハゲ」「U字ハゲ」というアルファベットの形で分類するものと、ハミルトン・ノーウッド分類と呼ばれる分類方法があります。以下に、これらの分類についてそれぞれ詳しく説明した上で、ハゲンワシの研究と経験を基にそれぞれの発症要因(個人的見解)を紹介したいと思います。
アルファベット型分類
「M字ハゲ」「O字ハゲ」「U字ハゲ」という3つのパターン分けは特に決まった名称がないのですが、ここでは仮にアルファベット型分類としておきます。ざっくりではありますが、AGAの進行パターンを3つに分類したものです。
M字ハゲ
M字型脱毛症は、頭頂部や前頭部でM字型に髪の毛が減少する特徴的なパターンです。おでこの剃り込み部分が次第に後退し、頭を上から見たときにM字に見えるタイプ。AGAは、髪の成長期を短くする男性ホルモン「DHT(ジヒドロテストステロン)」が主因といわれていますが、このDHTを作る元凶となる「5α還元酵素」が前頭部に多いことから、M字になりやすいといわれています。比較的にこのタイプは欧米人男性に多いと言われています。
O字ハゲ
O字型脱毛症は、頭頂部で円状に髪の毛が減少するパターンを指します。このパターンは、おでこからではなく頭頂部が薄くなり、上から見たときにO字に見えるタイプです。鏡では見えない部分のため自分ではなかなか見つけにくく、人に指摘されて初めて気付くことも多いタイプといえます。つむじはげとも呼ばれ、日本人男性は比較的このタイプが多いと言われています。ちなみにハゲンワシもこのパターンでした。
U字ハゲ
U字型脱毛症は、M字型に似て前頭部がU字型に後退するパターンです。このパターンはおでこ全体が後退した結果、U字に見えるタイプです。一方でM字型とO字型が同時に進行したタイプであるという見解もあるようですが、それはかなりAGAが進行した後期にMとOがつながった状態で見られるものと思われますのでここでは初期症状のものに限らせていただきます。
ハミルトン・ノーウッド分類
ハミルトン・ノーウッド分類(Hamilton-Norwood classification)はAGAの進行度合いを分類するための基準の一つです。この分類は、AGA患者において一般的に使用され、特に臨床評価や治療効果のモニタリングに使用されています。
背景と歴史
ハミルトン・ノーウッド分類は、アメリカの医師であるジェームズ・ハミルトン(James Hamilton)氏が考案したものをオッター・ノーウッド(Otar Norwood)が進化させて1975年に誕生しました。なお、ハミルトン・ノーウッド分類は欧米人のAGAの進行パターンをまとめたパターンで、アジア人のAGAの進行パターンとは若干異なる為、現在の日本で使用されているハミルトン・ノーウッド分は高島巌氏が日本人や女性向けにと修正した「高島分類」の、頭頂部が薄くなるII vertexを加えた分類が一般的に使用されています。
ハミルトン・ノーウッド分類のステージ
ハミルトン・ノーウッド分類は、男性型脱毛症の進行度合いを簡潔に表現し、初期の進行を特定することでAGAの進行と治療効果をモニタリングすることを可能にします。これは主に男性に焦点を当てており、女性型脱毛症には適用が難しい場合があります。患者と医師とのコミュニケーションにおいて、ハミルトン・ノーウッド分類は治療計画の立案や経過観察に役立つツールとなるでしょう。
広告ハゲンワシ流 各パターンの要因考察
上記の分類はいずれも発症要因までは特定されていません。ここからはハゲンワシが考えるそれぞれの発症要因を紹介したいと思います。考えれば考えるほど、「ハーゲン脱理論」がこれらの発症パターンを形成している原因ではないか、と思えてなりません。
パターンは骨格や頭蓋骨の形に影響される?
基本的にAGAは進行型ですので進行の過程でハゲの形も変化して(広がって)いくものです。確かに進行するパターンは上記の分類のいずれかにほぼ当てはまってると言えるでしょう。その発症パターンは、骨格や頭蓋骨の形によって筋膜のねじれ方に違いが出てくると私は考えます。欧米人は比較的に顔の彫りが深いためM字型が多く、日本人は比較的平らな顔をしているのでO字ハゲが多い、という考え方です。
またAGAは遺伝による影響が多いことが確認されており、この進行パターンも遺伝することが多いと考えられています。私はDHTの生成力(量)自体は遺伝すると思っていますが、進行パターンは遺伝とは関係なく、親子で顔や頭蓋骨の形が似ているため、同じようなパターンが現れるのだと考えています。
以下、どのようにパターンが形成されるのか考えてみました。
O字ハゲの形成パターン
私自身もつむじはげと呼ばれるこのO字ハゲで「ハーゲン脱理論」に基づく「筋膜ほどき」によって元通りに巻き戻せた実績から、つむじはげは「ハーゲン脱理論」の筋膜のねじれによって発症するAGAパターンであると断言します。これについては私自身の実体験からはっきり自信があります。
M字ハゲの形成パターン
M字ハゲの発症パターンも彫りの深い顔の人に「ハーゲン脱理論」が進行したAGAパターンではないか、と私は考えます。私も軽度のM字ハゲが見られましたが、「筋膜ほどき」によって元通りに戻りました。
欧米人に比較的M字ハゲが多いことを考えると、顔の骨格が縦に細く、顔の彫りが深いため鼻骨に巻き付いた筋膜のねじれが両脇の生え際を後方に引っ張てしまう。そう考えると、理論的な仮説だと思いませんか?実際にAGAが進行してしまった方でもおでこ上部の真ん中だけ少し毛が残っている方が結構多いことに気付くと思います。「おでこ真ん中残し」現象も下図のように毛根が移動したと考えると納得がいきます。
U字ハゲの形成パターン
このパターンは日本人を含めたアジア系に多いようなのですが、私自身はU字ハゲは経験がなかったので正直なところ原因の予測が難しいです。完全な推測になってしまいますが、U字ハゲはM字ハゲと同じ原理で、筋膜のねじれがこめかみ部分に絡みつくことなく、全体的に後方に毛根が引っ張られたパターンではないかと考えています。
欧米人とは異なり、骨格が横に広く彫りが浅い日本人ではこめかみ部分の凹凸が少ないことからM字ハゲのように真ん中に引っ掛かりがないまま後方に引っ張られたパターンではないかと思うのです。
以上、色々とAGAの分類とその発症過程を考察してみましたがあくまでハゲンワシ個人の見解ですのでおもしろ話程度にお楽しみいただければ幸いです。