一般的に、AGA(男性型脱毛症)の原因はDHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンによる毛周期の乱れだと言われています。しかし私は自身のAGAの経験から、実はそうではなく、AGAの原因は実は筋膜のねじれを発端とする毛根の移動にあるという理論にたどり着き、これを「ハーゲン脱理論」と名づけました。
この記事ではおそらく世界初、ここでしか公開されていないAGAの真実を、自身の経験も交えて順序立てて詳しく解説します。この理論に基づいた独自のAGA改善法についても簡単に紹介するので、ぜひ最後までお読みください。
一般的に言われているAGAの原因については、以下の記事をご覧ください。
「ハーゲン脱理論」とは?
「ハーゲン脱理論」は、「ハゲん」「脱薄毛」とかけて私が作った造語です。ハーゲン脱理論を簡単にまとめると、「AGAの真の原因は、筋膜のねじれを発端とする毛根の移動にある」というものです。
そして、この理論に基づいた独自のAGA改善法「筋膜ほどき」によって、私はAGA発症前のフサフサの状態に巻き戻すことができました。
私がAGAを克服した証拠写真はこちらの記事で公開しています。
正直にお伝えしておきますが、「ハーゲン脱理論」は現時点で科学的に証明されたものではありません。しかし、実は科学的に証明されているAGAの原因も存在しません。一般的に説明されているAGAの原因も有力視されている一つの仮説なのです。
「ハーゲン脱理論」も、残念ながら今のところ研究者の仮説であると言わざるを得ません。しかしこの仮説を元にAGAを治した成功体験、またその研究過程で得た知識から私はこの理論が正しいと確信を持っています。
そしてそもそも、AGAの原因は科学的に正確には解明されておらず、毛生え薬を発明すればノーベル賞ものとも言われています。私がここで提唱する「ハーゲン脱理論」も同じく科学的に立証されたものではありませんが、少なくとも薄毛から元のフサフサ状態に戻した成功者の実績として参考にしていただければ幸いです。
広告ハーゲン脱理論を詳しく解説!
早速、ハーゲン脱理論を順序立てて詳しく解説します。
- 頭皮の伸長によって毛根が移動する
- 筋膜(帽状腱膜)のねじれが頭皮の伸長を引き起こす
- ねじれの中核は肩こりなどから発生
① 頭皮の伸長によって毛根が移動する
一般的に、AGAの原因は悪玉男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)だと言われています。しかしながら、ハーゲン脱理論では、AGAの根本原因(直接の原因)は頭皮の伸長による毛根の移動にあると提言します。
頭頂部の毛根が長い年月をかけて数ミリずつ頭のてっぺんから後方や外側に引っ張られていくのです。
基本的には頭のてっぺんから渦巻き状に外側に引っ張られて毛根同士の隙間が広がっていくと考えられます。Before/Afterで髪の毛の本数を数えた人などいないと思いますが、頭部全体の髪の毛の本数は減らないまま頭頂部は薄く、側頭部や後頭部は逆に毛が集まり密集度が高くなっていくのです。そのギャップが鮮明になるにつれてAGAを自覚するようになると、私は信じています。
そんなバカな!と思われるかもしれませんが、ハゲきった方の頭皮はつるつるピカピカに光っていませんか?(クリ○ンのことかー!)これは頭皮が限界まで引っ張られて伸び、皮膚がぴっちぴちに張っているからに他なりません。単純に毛根が弱り毛が抜け落ちているだけだとすれば、たとえ毛根が死滅しても腕や足の皮膚と同じようになるはずで、頭皮がピカピカに光ることはないと思いませんか?
また、毛根が弱り毛が抜け落ちているとすれば、薄くなり始めた頭頂部に細く弱った産毛が見られるはずです。私はAGAを自覚し始めた初期段階でそのような産毛はありませんでした。毛が細くなった実感もなく、薄くなった頭頂部もまだ1本の太さとしては正常のままでした。ただ、明らかに頭頂部の髪の毛の数は減ったと感じていましたので、密集度が低下したことで毛が細くなったと錯覚していたことに後になって気付きました。
もちろんAGAが進行して頭皮が引っ張られ続けるとその箇所の血流が悪くなり、その結果として毛根に栄養が届かず毛が細く抜け落ちていくのは正しい現象だと思います。しかし、やはりAGAの根本的な原因は、頭皮の伸長による毛根の移動にあるのです。
薄毛=抜け毛、と安易に考えないでください。多くの男性が薄毛治療をして少しの改善は実感できても、完全に元のフサフサ状態に戻せないのは、一生懸命「発毛」にしか対策を行っていないからだと私は思います。薄毛の原因がもっと奥底にある「毛根の移動」にあることを理解し、そこに対策を行わなければ元通りには戻せないのです。
よく「発毛効果抜群!」「抜け毛予防に最適!」などと謳っている商品がありますが、そもそも「抜け毛」を予防して「発毛」を目指すこと自体が的外れなのです。私は発毛剤や育毛剤を使用しなくても、薄毛を完全に攻略した経験から断言できます。
私は根本的なAGAの原因を発見したおかげで、この原因と真摯に向き合い、粘り強く対策を行うことで若い頃のフサフサ状態に戻すことに成功しました。
広告自毛植毛の合理性
補足ですが、「自毛植毛」は自分の髪を薄毛の部分に移植することで、薄毛の解消をめざす薄毛の美容整形のようなものです。自分の後頭部の一部の髪を毛根ごと薄毛部分に移植し、成功すれば再び生えてくるようになります。
私自身は植毛を行っていませんが、毛の密集度が高くなっている後頭部から毛根を採取し、密集度が低い部分に移植することはハーゲン脱理論からしても理にかなっていると思います。薄毛部分に元々あった毛根は主に後頭部へ移動して密集度が高くなっているからです。もし後頭部の密集度が高くなければ逆に後頭部が薄くなってしまうはずですが、いしだ壱成さんのように自毛植毛を行った方の後頭部は特に不自然に薄くはなっていないことからもお分かりいただけると思います。
② 筋膜(帽状腱膜)のねじれが頭皮の伸長を引き起こす
ではなぜ頭皮が伸びて毛根が移動するのか?というと、私は、頭皮の下層にある筋膜のねじれが原因だと提言します。
筋膜とは筋肉を包んでいる膜で、身体全体に張りめぐらされています。筋繊維や器官、関節などとも連結していて三次元的に全身を覆っており、第二の骨格とも呼ばれています。主成分はコラーゲンやエラスチンなどで、特にⅠ型コラーゲンが多く含まれると考えられています。頭蓋骨もこの筋膜で覆われています。
筋膜については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
筋膜は本来柔軟性が高く、伸び縮みする性質を持っていますが、何らかの原因で筋膜にねじれが生じると、糸を紡いだような状態になり、柔軟性を失って硬くなります。このねじれがさらに進行していくと、頭皮の下層に張りめぐらされた筋膜がストッキングのようにどんどん伝線していき、本来フカフカである程度厚みのある筋膜が、薄く硬い状態になってしまうのです。
AGAが進行してしまった方は頭皮が硬く厚みがなくなったな、と感じているはずです。私も子供の頃は頭皮を前後に動かして「カツラ~」と遊んでいたのを覚えていますが、歳を追うごとに頭皮は頭蓋骨に張り付いたようにカチカチに固まり、若い頃のようには動かない状態になっていました。
頭頂部にある筋膜は帽状腱膜と呼ばれますが、上の図から見ても分かるように他の筋膜と異なる点は「筋肉を覆っていない」ことです。筋膜は通常筋肉を覆っており、筋肉と筋肉の間や筋肉と骨の間の潤滑油のような働きをしています。しかし、帽状腱膜だけは頭蓋骨と頭皮の間に存在していて頭を守っています。
お気付きかと思いますが、帽状腱膜が存在する部分は、何となくAGAの方が薄毛になる部分と一致していると思いませんか?
偶然ではなく、帽状腱膜にねじれが生じると、伝線した筋膜は筋肉が存在する方向に巻き取られていきます。この時、骨は引っ張れないので帽状腱膜がもう一方で接している頭皮(毛根)を引っ張ってしまうのです。
また、AGAの初期に「毛根が弱ってきている」と思う方も多いと思います。しかし、これは筋膜がねじれて毛が引っ張られ、寝てしまっているのを「毛根が弱ってきている」と勘違いしているだけだと考えると、全てのつじつまが合うのです。面白いことにAGA発症部位では事実として皮下組織のコラーゲン層(筋膜の主成分)の厚みが薄くなっていることが報告されています。
筋膜ねじれの進行は止められるの?
AGA治療薬のフィナステリドは筋膜ねじれの進行を止めるというような効能の記述はありません。しかし、私はフィナステリドを服用し始めてから薄毛の進行が止まったため、何かしら筋膜のねじれに関係があるのではないか?と考えています。
DHTが毛母細胞の受容体と結合して生成されるTGF-βは多くの細胞種に対して増殖抑制、細胞分化の誘導などにも寄与することが明らかにされています。コラーゲンのような結合組織には合成・増殖を促進することが報告されており、TGF-βが筋膜の主成分であるコラーゲンに対しても何らかの形質転換を促進していてもおかしくないのです。(科学的に解明されているものではなく、あくまで薄毛アドバイザー個人の見解ですので誤解ないようにお願いします)
広告頭部の筋膜ねじれに気が付いた理由
私がこの筋膜のねじれに気付いたのはかなり後になってからのことですが、初めのきっかけはフィナステリドを服用しながら頭皮マッサージを継続してしばらくのことでした。
元々は血行をもっとよくすれば毛が生えてくるのではないか、という単純な考えから頭皮マッサージを行っていました。初めのうちはカッチカチに固まった頭皮は全く動くことはなかったのですが、6か月くらい続けて血行が良くなるにつれて徐々に柔らかくなり、頭皮と頭蓋骨の間に何か一方方向にだけ動くひも状のものがあることに気づきました。これがねじれた筋膜だったのです。
当時はそれが筋膜だとは思っていませんでしたが、得体の知れない「何か」が確実に動いているのでそれに逆らわず自然と元に戻ろうとする方向に向かってマッサージを継続しました。
一定の方向にしか動かない「何か」を揉みほぐし続けて9か月くらいすると、それが薄毛となっている範囲の直下に渦巻き状に張りめぐらされていることに気が付きます。この頃からてっぺんの薄毛面積が徐々に狭くなってきたのを実感し、逆に後頭部の髪の毛の密集度は、床屋ですいたように薄くなってきたような気がしました。
AGAになる前から後頭部にあるコブ(外後頭隆起)はあったのですが、頭蓋骨の形なのでそんなに気にしてはいませんでした。しかしAGAが進行していく過程で、そのコブは尖った形状に突出してきているような気がしていました。
「そうか、AGAによって糸状の何かが後頭部の突起に巻き付いて以前より尖った形に変形していたんだ。これを巻き戻せばAGAが元に戻せるじゃん!」という仮説が生まれたのです。
③ ねじれの中核は肩こりなどから発生
頭皮マッサージを続けて1年以上経過し、薄毛は確実に改善に向かっていましたが、まだまだフサフサの元の状態には程遠い状態でした。毎日続けている「ねじれ巻き戻しマッサージ」も思うように進まなくなり、行き詰ってしまいましたが、転機は突然訪れました。
私は不運にもバイクで転倒し、右鎖骨を骨折してしまったのです(肋骨も数本…)。
病院に1週間入院し、折れた鎖骨を固定するためにチタンプレートを埋め込む手術を受けました。
術後、医師からはリハビリのために「できるだけ肩を動かすようにしてください」と言われ、真面目な私は痛みが引いてきた頃から肩を回してリハビリに励みました。肩を回している最中、鎖骨の首側の付け根に何か糸のようなものが巻き付いている感覚を覚えました。そう、頭皮マッサージで感じていたあの「何か」と同じものが鎖骨の付け根にも巻き付いていたのです。
頭部と同じようにその「何か」は一方向に肩を回すと徐々に緩んでいくことがわかり、逆方向に肩を回すと痛みはないのですがとても回しづらく、気持ち悪い感覚があるのです。
私がひたすら緩める方向に回し続けると、「何か」は首の後ろ側につながっており、さらにその先はあごの付け根(耳の後ろ辺り)を通じて後頭部のコブにつながっていることに気が付きました。私が「何か」が巻き付いている中心と思い込んでいた後頭部のコブは実は単なる中継地点であって、さらにその先が首から下にもつながっていたのです。
鎖骨から「何か」の逆側をたどると肩関節につながっており、さらにその先は背中の肩甲骨に絡みついていました。私は以前から右側の肩甲骨と背骨の間くらいに頑固な肩こりを持っていました。いくら街中の整体やマッサージ屋さんでほぐしてもらっても解消することはなかった慢性的な肩こりです。この肩こりこそが「何か」を巻き取っていた元凶でした。
これでハーゲン脱理論の全てがつながりました。「何か」は頭のてっぺんから首の後側を通じて背中の肩こりまで広範囲につながっていたのです。
でもそんな広範囲につながっているものが人体に存在するのでしょうか?骨や筋肉は靱帯で接続されているものの、それぞれは独立しているし、血管や神経が巻き付いていたらそもそもその機能を果たせないし。。。消去法で考えると体の中で広範囲につながっている「何か」の正体は「筋膜」しかありえないのです。
肩こりの原因は首や背中が緊張するような姿勢での作業、姿勢の良くない人(猫背・前かがみ)、運動不足、精神的なストレス、連続して長時間同じ姿勢をとること、などと言われています。これらが原因で筋肉の一部が無意識的に緊張状態にさらされ、それが長期間継続することで筋膜がねじれを引き起こし固くなると、私は考えています。
この筋膜のねじれは短期間に起こるわけではなく、長期間緊張が続く筋肉の一部を中心に、日常生活における動作によって少しずつねじれが進行します。車を駐車をする度、ゴルフのスイングをする度、シャワーを浴びる度、肩や腕を回す動作の度に、じわりじわりと筋膜が引き込まれるようにねじれていきます。そしてねじれて糸状になった筋膜が徐々に背中、肩、首、頭へと広範囲に伝線していくのです。
あなたは肩甲骨と背中の間に指が入るでしょうか?子供の頃は肩が柔らかく指が入ったのに、大人になって固くなり入らなくなったという人は多いと思います。これはまさに肩甲骨周りの筋膜がねじれて、肩甲骨と背中の間を締め上げて固くくっつけてしまっているからです。慢性的な肩こりの原因もこの筋膜のねじれが原因と言えるでしょう。
広告一般的に「肩甲骨はがし」といわれるストレッチ・体操はこのねじれを緩める意味で理にかなっています。しかし、注意したいのは筋肉の一部が無意識的に緊張した状態で行ってしまうと、逆にねじれを悪化させてしまう危険性があるということです。そのため、肩甲骨はがしは、マッサージ後や風呂上がり後の筋肉が柔らかく硬直していない状態で行うことが大切です。
余談ですが、一般的に「筋膜リリース」と呼ばれる肩こり解消方法は惜しい解釈であると思います。このハーゲン脱理論から導かれる最も効果的な肩こり解消方法は筋膜のねじれをほどく「筋膜解き(ほどき)」であるべきだからです。
筋膜ほどきの紹介
最後に、筋膜ほどきの方法を簡単にご説明します。
筋膜のねじれは何もしなければその状態に気付くことすらないでしょう。すでに進行してしまったAGAは筋膜が固結びされたひものように固まり、動かない状態だからです。「筋膜ほどき」ではまず初期でこの固結びを緩め、中期で固結びをほどき、後期で筋膜のねじれをほどく手順を私の実体験を元にポイントや注意点を交えて紹介します。
独自のAGA改善法「筋膜ほどき」の具体的な方法は、以下の記事で紹介しています。
ハーゲン脱理論 後記
冒頭でもお伝えした通り、「ハーゲン脱理論」は残念ながら現時点で医学的に証明されたものではありません。
骨折をした際に整形外科の医師にもこの理論のことを話しましたが、「そういう気がするだけであなたの思い込みでしょ?」と軽くあしらわれてしまいました。
その医師にとってはAGAも肩こりも生命を脅かすような病気ではなく、そもそも専門外なのでどうでも良かったのでしょう。またその整形外科医によると「仮にそうだとしても筋膜はレントゲンにもCTにも映らないから証明ができない」とのことでした。
その整形外科医を納得させることはあきらめましたが、私は、ハーゲン脱理論は単なる思い込みではないことだけは断言できます。約4年間、この理論のもとAGA改善に取り組み、自分の体の中で筋膜のねじれが徐々にほどけていくのを毎日体感しているからです。
人間誰でも一時の見間違い・聞き違い・勘違いはあるものですが、これだけ長期間に渡って毎日勘違いし続けることは私には考えられないのです。腹痛で病院に行って「あなたのおなかが痛いのは気のせいでしょ?」と医者に言われているようなものです。自分の体に起きていることは自分が一番よく分かっているので、いつか偉大な専門医が証明してくれると信じて、ハーゲン脱理論と、筋膜ほどきの方法をこのサイトで公開しています。
薄毛から元のフサフサ状態に戻した成功者の経験談として参考にしていただければ幸いです。
「筋膜ほどき」を始める前にまずは注意事項を、以下の記事で紹介しています。