AGAの真実

「筋膜リリース」とハゲンワシ流「筋膜ほどき」の違いとは?概念と手法の違いを解説!

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一般的に知られている「筋膜リリース」とハゲンワシ流「筋膜ほどき」は、いずれも筋肉や筋膜の構造にアプローチし、緊張を和らげることで症状を改善する施術手法ですが、それぞれに異なる焦点やアプローチ方法があります。以下、ハゲンワシの研究と経験を基にそれぞれの違いについて詳しく説明します。

そもそも筋膜とは?

筋膜とは筋肉を包んでいる膜で、身体全体に張りめぐらされています。筋繊維や器官、関節などとも連結していて三次元的に全身を覆っており、第二の骨格とも呼ばれています。主成分はコラーゲンやエラスチンなどで、特にⅠ型コラーゲンが多く含まれると考えられています。頭蓋骨もこの筋膜で覆われており、頭頂部の筋膜は帽状腱膜と呼ばれています。

筋膜は網目状の結合組織を形成しています。血管や神経はこの網目状の筋膜の間を縫うように通っています。

また1990年代になってトム・マイヤーズ氏により「アナトミートレイン」と呼ばれる筋膜の一連のつながり(ライン)が存在することが提唱されています。筋肉を包んでいる「筋膜」は、複数の筋肉をまたいで繋がっており、そのつながりの中の一部に不調があれば、連動して不調が出てしまうという理論です。マイヤーズ氏によると身体にある筋膜のラインは以下のように複数本あるとされています。

アナトミートレインの一例

残念ながら医学界の歴史で「筋膜」はこれまでほぼ無視されてきました。なぜかといえば、医学で最も重要なのは内臓・骨・筋肉といった「体の中身」だったからです。また筋膜はレントゲンにもCTにも映らないため、解剖してみるしか確認方法がなく、通常解剖の際に筋膜は取って捨てられてしまうものでした。エコー写真で筋膜を撮影することは可能ですが、かなりぼやけたあいまいな画像ですのでやはり可視化は難しいといえます。

筋膜についてはまだまだ解明されていない不明点が多く、これまであまり注目されていませんでしたが、近年では様々な身体の不調に関係することに注目が集まり、徐々に解明されてきています。

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「筋膜リリース」とは?

筋膜リリースには複数の解釈がありますが、基本的に筋膜の委縮・癒着を引き剥がしたり、引き離したり、こすったりすることで、正常な状態に戻すことを言います。 筋膜のシワを伸ばしていくような概念で、運動制限がある筋膜の範囲に圧をかけながら、筋膜の癒着を剥がして整えていくというものです。

「筋膜リリース」は、筋膜やその周辺組織に対する手技療法や施術法の一環であり、身体の不調や症状に対処するために利用されています。筋膜リリースを行うことで、緊張した筋膜や組織が緩和され、関節や筋肉の動きが向上し、痛みの軽減、運動範囲の拡大、姿勢の改善などが期待されます。

筋膜リリースの手法

筋膜リリースの手法
  • 1. マニュアルセラピー
    筋膜リリースは、主に専門の医療従事者やセラピストによって行われるマニュアルセラピーの一環として行われます。施術者は手技を用いて、特定の部位や全身の筋膜の緊張を和らげ、制限を解除します。手圧やストレッチ、指圧などが使用され、患者の症状に応じて適切な手法が選択されます。
  • 2. 器具を用いた手法
    一部の場合、特定の器具やローラーを使用して筋膜リリースが行われることもあります。これらの器具を使うことで、施術者は特定の部位に効果的に圧をかけ、筋膜の緊張を和らげることが期待されます。
  • 3. ストレッチと運動
    患者に対して特定のストレッチや運動を指導し、自己ケアや予防的な対処法を促すこともあります。これにより、患者は日常生活で筋膜の緊張を緩和し、症状の維持や予防に役立つスキルを身につけることが期待されます。

注意点

筋膜リリースは、個々の患者に合わせて施術が行われるべきで、患者の状態やニーズに基づいて手技や手法が調整されることが重要です。過度な施術や無理なストレッチは逆効果となる可能性があるため、専門的な知識と経験があるセラピストや理学療法士に相談しましょう。

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「筋膜ほどき」とは?

「筋膜ほどき」も筋膜にアプローチする手法の一つであり、「筋膜リリース」と同じく緊張した筋膜を解放することを目的としています。異なるのは概念の部分で、筋膜が委縮・癒着しているのではなく、ねじれて固まっている状態から逆回転することで正常な状態に戻すことを意味します

「筋膜ほどき」も、筋膜やその周辺組織に対する手技療法や施術法の一環であり、緊張した筋膜や組織が緩和され、関節や筋肉の動きが向上し、痛みの軽減、運動範囲の拡大、姿勢の改善、に加えてAGAの改善も期待できます。

「筋膜ほどき」はアナトミートレインの概念とも一致した考え方で、広範囲の筋膜が複数の筋肉をまたいで繋がっており、そのつながりの中の一部にねじれが生じると広範囲にねじれが伝線して広がっているというものです。

帽状腱膜のねじれによる毛根の移動

筋膜ほどきの手法

「筋膜ほどき」は筋膜のねじれを感じ取れるのが本人だけのため、セラピストや第3者に施術してもらうことが困難です。よって以下の手順で長期的に自己施術を行う必要があります。

  1. 初期- 固まった頭部の筋膜(帽状腱膜)をほぐす
  2. 中期- 帽状腱膜の絡みを緩める
  3. 後期- 筋膜のねじれを逆回転する

「筋膜ほどき」のより具体的な手法は、こちらの記事をご覧ください。

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「筋膜リリース」「筋膜ほどき」の比較まとめ

結局のところ、「筋膜リリース」も「筋膜ほどき」も似たようなことを言っていますが、概念や期待される効果に若干の違いがあります

私は「筋膜ほどき」を実施してみて実際にその効果を視覚的にも体感的にも感じることができました。当初の目的はAGAの改善だけでしたが、想定外にも肩こりの解消と姿勢の改善も得られたことは私にとってラッキーな結果でした。筋膜についてはまだまだ解明されていない不明点が多いですが、今後さらに研究が進み、その実態の解明と効果的な治療が確立されることを期待しています。

いずれにしても、これらの手法は患者の状態やニーズによって選択され、施術者とのコミュニケーションが重要になります。効果的な治療を得るためには、専門的な知識と経験を持った資格ある施術者による指導や施術をお勧めします。また、患者自身が施術後のセルフケアや予防的なエクササイズを行うことで、持続的な効果を期待することができます。

私が「筋膜ほどき」によってAGAを克服した証拠写真はこちらの記事で公開しています。

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