AGAの悩み・疑問

発毛剤と育毛剤の違いとは?同じようでも明確な違いがある

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発毛剤と育毛剤は、どちらも薄毛や抜け毛などの頭皮トラブルに対処するために使用される塗布剤です。呼び名が違うだけど同じでしょ、と思われがちですが明確な違いがあります。本記事では、私自身の経験と研究を基に発毛剤と育毛剤の違いについて、その成分、効果、使用方法などを詳しく解説します。

発毛剤と育毛剤の違いとは?

【医薬品】発毛剤とは?

発毛剤は、毛母細胞の活性化を促進し、新しい毛の成長を促進する目的で開発された外用薬です。発毛剤には日本では唯一、医薬品として厚生労働省に認可されている有効成分としてミノキシジルが含まれています。ミノキシジルは血管拡張作用があり、頭皮の血流を増加させ、毛母細胞への栄養供給を改善します。これにより、毛髪の成長周期が促進され、新しい毛が生えやすくなります。ミノキシジルが含有しているものは「発毛剤」として発売されており、こういった発毛剤は「リアップ」や「メディカルミノキ」などといった商品に当たり、医薬品に分類されます。

【医薬部外品】育毛剤とは?

一方、育毛剤は、既存の毛髪を健康的に保ち、抜け毛や薄毛の進行を予防することを目的として開発された製品です。育毛剤には、主に毛髪の健康をサポートするビタミンやミネラル、植物エキスが含まれています。いわば毛髪のサプリメントのような位置づけです。これらの栄養素は、頭皮環境を改善し、毛髪を元気にすることで抜け毛を防ぎます。また、一部の育毛剤には、毛包の活性化を促進する成分も含まれていますが、発毛剤のような強力な効果は期待できません。残念ながら、ミノキシジルを含有していない商品は化粧品や医薬部外品での扱いですので、「チャップアップ」や「ニューモ」などといった育毛剤には発毛効果はありません

発毛剤と育毛剤の違い

  1. 効果の違い:
    • 発毛剤は、新しい毛の成長を促進する効果が期待できる医薬品です
    • 育毛剤は、既存の毛髪を健康的に保つ効果が期待できる塗布剤です
  2. 成分の違い:
    • 発毛剤には主にミノキシジル(医薬品)などの発毛促進成分が含まれています
    • 育毛剤には、ビタミン、ミネラル、植物エキスなどの毛髪の健康をサポートする成分が含まれています
  3. 使用方法の違い:
    • 発毛剤も育毛剤も基本的には同じで頭皮に直接塗布して使用します。通常は、毎日または定期的に頭皮に塗布します
  4. 副作用の違い
    • 発毛剤は頭皮のかゆみ、かぶれ、発赤等のアレルギー反応に加えてミノキシジルによるめまいや頭痛、動悸、血圧低下といった副作用の可能性があります
    • 育毛剤も頭皮のかゆみ、かぶれ、発赤等のアレルギー反応の可能性があります

ミノキシジル(医薬品)とは?

ミノキシジルはもともと高血圧の薬で、強い血管拡張作用を持っており、頭皮の毛細血管の血流を改善することで、発毛を促進する効果があります。ミノキシジルの外用については数々の研究でその発毛効果が実証されています。

また、ミノキシジルの濃度が高い方が効果も強いことが分かっています。海外ではより高濃度のミノキシジルを使用した研究がされていますが、国内の研究では男性で5%ミノキシジルが最高濃度であるため、AGAには5%ミノキシジルの外用が推奨されています。このため、市販されているものは最高でも濃度5%までです。しかし一部のクリニックでは医師の診察を受けた上でより高濃度のミノキシジル外用薬を処方してもらうことも可能です。私はお勧めしませんが、5%では物足りない方は医師に相談してみるのもいいでしょう。

ミノキシジルの内服(飲み薬)の有用性については十分な臨床試験が実施されておらず日本ではまだAGAに対する治療薬としては取り扱いが慎重です。その効果と危険性が十分に検証されていないという理由で、日本皮膚科学会のガイドラインでは行うべきではないとされていますが、近年では専門医の診察の元に処方してもらえるクリニックも増えてきています。しかし、やはり個人的にはより詳しい検証を待った方がいいのではないかと思います。

AGA治療にはどちらを選ぶべきか

一般的なAGA原因の場合

AGAの直接的な原因がDHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンにあるという一般的な理論に対しては発毛剤の方が育毛剤より効果が期待できるでしょう。発毛剤は、毛母細胞の活性化を促進し、新しい毛が生えやすくなります。遺伝や男性ホルモンが原因で毛が抜け落ちてしまった症状に対して、育毛剤では既存の毛髪を元気にしたところで多少ハリ・コシが良くなっても大きな改善は望めません。

ハーゲン脱理論の場合

AGAの直接的な原因が筋膜のねじれによるものというハーゲン脱理論に対しては発毛剤も育毛剤もAGAの根本解決は見込めません。なぜなら、ハーゲン脱理論ではAGAの原因が抜け毛ではなく、筋膜のねじれによる毛根の移動にあるので、そもそも発毛のメカニズムに問題はないのです。ただ毛髪と頭皮の衛生的な健康状態を維持するうえでは多少役に立つといえるでしょう。

発毛剤と育毛剤のまとめ

発毛剤と育毛剤は、いずれも薄毛や抜け毛の問題に対処するための製品ですが、その効果や成分、使用方法には違いがあります。発毛剤は新しい毛の成長を促進する一方、育毛剤は既存の毛髪を保護し、健康的な状態を維持することに焦点を当てています。使用目的や個々の症状に応じて、適切な製品を選択することが重要です。また、効果を実感するためには、定期的な使用が必要であり、各製品の用法・用量を守って注意事項に従うようにしましょう。

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